鋼
鋼(はがね)は鉄を主成分にする合金の総称である。
鉄の合金で、鋼と呼ばれないのは、たとえば鋳鉄、錬鉄などである。炭素量0.02%以下を鉄、約0.21%以下を鋼、約0.21%以上を鋳鉄と定義されたこともある。語感からいうと、熱処理などにによって優れた強度・硬度をもつものを鋼と呼ぶように認識されがちだが慣用語に近く、厳密な定義はない。
鋼は機械・工具に長く使われた歴史があり、その用途ごとに、鋼種の改良が進んできたため、例えばJISの鋼種の分類も、銅などの合金が比較的成分の系列にしたがって系統的に命名されているのに比べて、用途別や、製法によるものや、強度区分を含むもの、成分の1つである炭素量を示すものなどがあって、解りにくいものになっている。
例えばS45Cという鋼種は炭素量0.45%の鋼をいい、SUJ(軸受鋼)は、ボールベアリングの内外輪に使われる鋼種であるということを示す。
さらに、各国の規格において鋼種の呼称がことなっている。 例えば
S45C(JIS) 1045(SAE、AISI)C45(DIN)
SKH10(JIS) T15(AISI、ASTM) S12-1-4-5(DIN)である。
鋼の特徴は資源が豊富であるため安価である。相変態を利用して軟らかい状態で加工した後熱処理で硬い状態にして使用することもできる。合金元素を添加することによって、シリコン(Si)
を添加した電磁鋼、ニッケル(Ni) やマンガン(Mn) を添加した非磁性鋼、クロム(Cr) やニッケル(Ni) を添加したステンレス鋼など様々な用途に適した性能をあたえることができる。
銑鉄の例
- 用途からの分類
- 鋳物銑
- 製鋼用銑
- ねずみ銑
- 白銑
- 溶銑
- 冷銑(型銑)
- 製法からの分類
- 成分からの分類
- 用途からの分類
- 構造用鋼
- 工具鋼
- 高速度鋼(高速度工具鋼)
- ばね鋼
- 軸受鋼
◆用語解説
高速度鋼
高速度鋼(こうそくどこう)は、切削刃具に使うために開発された、鉄の合金である。英語の呼び名からハイスと呼ばれる。高速度工具鋼とも。
切削刃具に必要とされる性能は、耐熱性で、10%以上のタングステンまたは、コバルトを成分に含む合金鋼である。 JISの材質記号では、SKH(意味は、SはSteel
Kは工具 HはHigh Speed)で、SKH2、SKH10などがある。 切削工具としては、超硬、セラミックなどに比べると耐摩耗性には劣るが、靭性にすぐれている。
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