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ステンレス鋼

ステンレス鋼(Stainless Steel)とは、鉄 合金の一種で、鉄にクロム、ニッケルなどを加えたものである。

加える成分によって性質は変わるが、代表的なものとして、クロムを12〜18%程度含有するマルテンサイト系、クロムおよびニッケルをそれぞれ18〜20%、8〜10.5%含有するオーステナイト系(いわゆる18-8ステンレスの仲間)、フェライト系、析出硬化系がある。

ステンレス鋼は、空気中で含有するクロムが酸素と結合して表面に不動態皮膜をつくるため錆びにくい。このため、メッキや塗装をしなくても良く、屋外や湿気のある場所、化学薬品を扱う機械器具で用いる構造物や鉄道車両、部品に用いられる。

また、鋼鉄に比べて引張り強度が高く、また伸びが大きいため機械加工性がよい。

日本工業規格で規定するステンレス鋼材料の規格票の例をいくつか示す。

  • JIS G4303-1998 ステンレス鋼棒
  • JIS G4304-1999 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
  • JIS G4305-1999 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

また、代表的なステンレス材料の成分を上記から一部引用する

  • SUS301(オーステナイト系)Ni(6〜8%)、Cr(16〜18%)
  • SUS304(オーステナイト系)Ni(8〜10.5%)、Cr(18〜20%)
  • SUS316(オーステナイト系)Ni(10〜14%)、Cr(16〜18%)
  • SUS403(マルテンサイト系)Cr(11.5〜13%)
  • SUS430(フェライト系) Cr(16〜18%)

◆用語解説
マルテンサイト
martensite。α'鋼。Fe-C系炭素鋼を、安定なオーステナイトから過冷する事によって得られる組織で、刀の作成段階で見られる焼入れなどは、鋼をこの組織へと変態させる作業の事である。組織構成は、オーステナイトがセメンタイトを固溶したままの状態で体心正方格子を取る構成で、この組織は非常に硬い層組織である。

オーステナイト
オーステナイト(austenite)は、γ鉄(γFe)のこと。 多量の炭素を固溶した状態の炭素鋼で、フェライトとセメンタイトが共存する。1147℃で最大溶解量である2.14[%C]の炭素を固溶可能である。オーステナイトにおける炭素は、γ鉄の面心立方格子の中に侵入型で固溶している。

フェライト
』 フェライト(磁気材料)は酸化鉄Fe2O3を成分とする磁気材料。  関連記事 フェリ磁性 フェライト(鋼の組識)はBCC構造である鉄の組識。

不動態
不動態(不働態、不働体とも書く):金属の表面に酸化した被膜(薄膜)ができ、内部を酸による腐食や、酸化などから保護する状態のこと。非常に酸化力の強い酸に曝された金属の表面にも不動態ができる場合がある。全ての金属が不動態となる訳ではない。 特に、不動態となり易い金属として、アルミニウム、鉄、ニッケル、クロムなどがある。

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