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アイテム詳細
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
面白い
(2008-01-15)
五木寛之のエッセイ以外に初めて読んだ本。
面白い。自然というモノをどう著者が感じているかがわかる。
歩く・土をさわると言うことの大切さ・懐かしさを感じた。
五木寛之・二上山に興味があるときに読むといい本
風の王国
(2006-08-03)
本当に絶妙のタイトルである。この小説の本質を一言で表現している。作者は二上山中の「風の森峠」からヒントを得たという。
風のように歩く一群のなぞの集団。その中に引き込まれてゆく主人公。対立抗争、そして意外な結末。そこには五木の理想の人間観、社会観が表現されていると思われる。
疾風のようなスピード感。さわやかな読後感。
五木の小説の中では一番いい。
アヤシヤ タレカ フタカミノヤマ
(2005-01-22)
隆慶一郎の、たとえば「影武者徳川家康」であったり、「吉原御免状」のような作品と同じ匂いをこの作品からも感じ取る。偽史でもあり、正統な歴史の裏面、社会と社会の狭間を生きた「道々の輩」を描いているからだ。五木がこの作品で描くのは、まさに、<人に知られぬ意外な道>を歩む人々なのである。
共同体と共同体の狭間を生きた、<世間師>たちの末裔の話である。共同体による敵視、過酷な弾圧をいかに、生き延びたのか。歴史は語り継がれる。他方で、生き延びるために世間に打って出た存在。世間の中で権力を持つに到る<世間師>と<世間師>の抗争。
今や誰しもが、システムに登録され、データ化される時代である。そのような時代に<世間師>たちは生き延びれるのか。<勝つか、負けるかのどちらかを選ばなければならない時がきたなら・・・・><負けます>。
映画「誰も知らない」の中の子供達の姿を、そこに重ね合わせるのである。
ノルように読める。読めば絶対にノリたくなる!
(2004-12-24)
五木氏の著作はこれが初めてですが、大変面白く一気に読みました。
謎の漂泊民サンカを題材にとった古代伝奇ロマンと思いきやそれ以上でした。
「一畝不耕、一所不在、一生無籍、一心無私」。冒頭に置かれたこの言葉の意
味が次第に解ってきます。「山」でも「里」でもない両義性。
なにより、歩くこと(ノリと呼ばれる)に脅威的な能力を見せる登場人物達の
「歩き哲学」が実に面白い。
本書の設定ではサンカは一千年の昔から連綿と続いてきたとされていますが、
沖浦和光氏によれば比較的最近、中世終盤に起源をもつ存在ということです。
堺県令「斎所厚」なる人物による古墳盗掘、とりわけ仁徳陵の盗掘とボストン
美術館への流出が小説での重要なエピソードになっています。「斎所厚」は実在
の県令税所篤をモデルにしている事は明らかですし、ボストン美術館に仁徳陵
出土と伝わる獣帯鏡や環頭太刀が所蔵されているのも事実です。
あとさらりと述べられるだけですが、前方後円墳の形の由来に関する著者の説?
は結構ユニークです。誰も言ってないんじゃないかな考古学では。荒唐無稽?
感覚の良さと 鋭さ
(2004-10-03)
五木さんの本というのは、これと青春の門と、戒厳令の夜しか知らないので
私なりの解釈では間違いもあるかもしれないが、時代に先駆けて、サンカというテーマをバランスよく取り上げて、小説にしたという点では、十分に評価されていいと思う。しかも、そこそこ猟奇的に そこそこ学術的に、そして十分にエンターテイメントしている。その感覚の良さと鋭さは さらに評価されるべきだろうと思う。
おすすめ度:
面白い
五木寛之のエッセイ以外に初めて読んだ本。
面白い。自然というモノをどう著者が感じているかがわかる。
歩く・土をさわると言うことの大切さ・懐かしさを感じた。
五木寛之・二上山に興味があるときに読むといい本
風の王国
本当に絶妙のタイトルである。この小説の本質を一言で表現している。作者は二上山中の「風の森峠」からヒントを得たという。
風のように歩く一群のなぞの集団。その中に引き込まれてゆく主人公。対立抗争、そして意外な結末。そこには五木の理想の人間観、社会観が表現されていると思われる。
疾風のようなスピード感。さわやかな読後感。
五木の小説の中では一番いい。
アヤシヤ タレカ フタカミノヤマ
隆慶一郎の、たとえば「影武者徳川家康」であったり、「吉原御免状」のような作品と同じ匂いをこの作品からも感じ取る。偽史でもあり、正統な歴史の裏面、社会と社会の狭間を生きた「道々の輩」を描いているからだ。五木がこの作品で描くのは、まさに、<人に知られぬ意外な道>を歩む人々なのである。
共同体と共同体の狭間を生きた、<世間師>たちの末裔の話である。共同体による敵視、過酷な弾圧をいかに、生き延びたのか。歴史は語り継がれる。他方で、生き延びるために世間に打って出た存在。世間の中で権力を持つに到る<世間師>と<世間師>の抗争。
今や誰しもが、システムに登録され、データ化される時代である。そのような時代に<世間師>たちは生き延びれるのか。<勝つか、負けるかのどちらかを選ばなければならない時がきたなら・・・・><負けます>。
映画「誰も知らない」の中の子供達の姿を、そこに重ね合わせるのである。
ノルように読める。読めば絶対にノリたくなる!
五木氏の著作はこれが初めてですが、大変面白く一気に読みました。
謎の漂泊民サンカを題材にとった古代伝奇ロマンと思いきやそれ以上でした。
「一畝不耕、一所不在、一生無籍、一心無私」。冒頭に置かれたこの言葉の意
味が次第に解ってきます。「山」でも「里」でもない両義性。
なにより、歩くこと(ノリと呼ばれる)に脅威的な能力を見せる登場人物達の
「歩き哲学」が実に面白い。
本書の設定ではサンカは一千年の昔から連綿と続いてきたとされていますが、
沖浦和光氏によれば比較的最近、中世終盤に起源をもつ存在ということです。
堺県令「斎所厚」なる人物による古墳盗掘、とりわけ仁徳陵の盗掘とボストン
美術館への流出が小説での重要なエピソードになっています。「斎所厚」は実在
の県令税所篤をモデルにしている事は明らかですし、ボストン美術館に仁徳陵
出土と伝わる獣帯鏡や環頭太刀が所蔵されているのも事実です。
あとさらりと述べられるだけですが、前方後円墳の形の由来に関する著者の説?
は結構ユニークです。誰も言ってないんじゃないかな考古学では。荒唐無稽?
感覚の良さと 鋭さ
五木さんの本というのは、これと青春の門と、戒厳令の夜しか知らないので
私なりの解釈では間違いもあるかもしれないが、時代に先駆けて、サンカというテーマをバランスよく取り上げて、小説にしたという点では、十分に評価されていいと思う。しかも、そこそこ猟奇的に そこそこ学術的に、そして十分にエンターテイメントしている。その感覚の良さと鋭さは さらに評価されるべきだろうと思う。
