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カスタマーレビュー
おすすめ度:
日本の情報社会論の古典
(2008-10-19)
日本における情報社会論の嚆矢となった、梅棹氏による論文集。
梅棹氏が「情報産業論」を書いたのは1963年。
欧米ではマッハルプの論文が情報社会論の最初だと言われるが、ほぼ同じ時期に書かれたとして、注目を集めた。
かの有名なベルやトフラーよりも先に、日本で「情報社会」を論じたということで、日本の研究陣はひそかに鼻を高くした研究でもある。
で、それでは大層難しい論文なのだろうと思いきや、びっくりするほど読みやすくおもしろい。
どちらかと言うと、まるでエッセイのようだ。
もともと著者は生態学出身ということもあって、「外胚葉」「中胚葉」など、不思議な言葉が使われ、「お布施理論」などといったユニークな議論も展開される。
テレビを「虚業」と言い切るところもなかなか痛快。
情報社会論の中では、「古典」に入る本書。
彼の明るい未来像は、現代読む者にとっては、心和むようでもあり、少し悲しくなるようでもある。
情報産業論に学ぶ。
(2008-09-14)
情報の価値について、そん存在と、売買の特徴について学びました。
なぜ、情報は、先払いの形態であるのか。
p38 情報の内容をいってしまってから、「この情報をかわないか」ともちかけても商売にならない。だから、情報産業においては、さきに金をとるのが原則である。(中略)入場することについて料金をとる。このへんからも、映画や芝居がやはり情報産業の一種であることがあきらかである。
情報の価格決定
p49 原価計算の原理をもちこむと、はなはだ変なことになる。芸術家の作品料や出演料も同じで、原価計算は成立しない。
情報産業の中で生きる我々が、情報の価値の対価を考える時、必読書と思われる貴重な一冊である。
情報という言葉なんてあまりに当たり前に使ってしまっているけども。
(2007-04-02)
糸井重里氏が薦めていたので、読んでみた。
35年前に書かれた論文とは思えない内容で、情報というものに対して、新鮮な見方を提示してくれた。
というか、情報というものを突き詰めて考えてみたことがなかったから、情報とはなんだろう?という問いをはじめて突きつけられた気さえした。
1987年に書かれた情報の考現学も収録されており、そちらもかなり興味を持って読めた。
本書の内容とはずれるが、自分なりの言葉で考えで、なんとなく当たり前として過ごしてしまっている事象を問い直してみる、しかもできれば何か切り口を自分なりに決めてという行為は、非常に意味があると感じた。
時代を感じさせないという意味も含めて、良書であった。
星ひとつ足りないのは、なにかぐーっと引き込まれて、次のページをめくるのが待てないような感覚がなかったから。
あくまで論文なので、そういったドライな読書になりがちなのも、仕方ないが。。。
衝撃
(2005-11-22)
なんて素晴らしい柔軟性の帯びた
論文なのかと思った。
彼の定義づけが大変面白くまとを
えていることにさらに感激しました。
こんなに勉強になる本なかなかないです。
世界に誇るべき名著
(2005-06-10)
アルビントフラーが、「第三の波」で世界中にセンセーションを巻き起こしたが、そこで述べている内容とほぼ同じようなことが、その30年ほども前に書かれた本書に述べられている。
おすすめ度:
日本の情報社会論の古典
日本における情報社会論の嚆矢となった、梅棹氏による論文集。
梅棹氏が「情報産業論」を書いたのは1963年。
欧米ではマッハルプの論文が情報社会論の最初だと言われるが、ほぼ同じ時期に書かれたとして、注目を集めた。
かの有名なベルやトフラーよりも先に、日本で「情報社会」を論じたということで、日本の研究陣はひそかに鼻を高くした研究でもある。
で、それでは大層難しい論文なのだろうと思いきや、びっくりするほど読みやすくおもしろい。
どちらかと言うと、まるでエッセイのようだ。
もともと著者は生態学出身ということもあって、「外胚葉」「中胚葉」など、不思議な言葉が使われ、「お布施理論」などといったユニークな議論も展開される。
テレビを「虚業」と言い切るところもなかなか痛快。
情報社会論の中では、「古典」に入る本書。
彼の明るい未来像は、現代読む者にとっては、心和むようでもあり、少し悲しくなるようでもある。
情報産業論に学ぶ。
情報の価値について、そん存在と、売買の特徴について学びました。
なぜ、情報は、先払いの形態であるのか。
p38 情報の内容をいってしまってから、「この情報をかわないか」ともちかけても商売にならない。だから、情報産業においては、さきに金をとるのが原則である。(中略)入場することについて料金をとる。このへんからも、映画や芝居がやはり情報産業の一種であることがあきらかである。
情報の価格決定
p49 原価計算の原理をもちこむと、はなはだ変なことになる。芸術家の作品料や出演料も同じで、原価計算は成立しない。
情報産業の中で生きる我々が、情報の価値の対価を考える時、必読書と思われる貴重な一冊である。
情報という言葉なんてあまりに当たり前に使ってしまっているけども。
糸井重里氏が薦めていたので、読んでみた。
35年前に書かれた論文とは思えない内容で、情報というものに対して、新鮮な見方を提示してくれた。
というか、情報というものを突き詰めて考えてみたことがなかったから、情報とはなんだろう?という問いをはじめて突きつけられた気さえした。
1987年に書かれた情報の考現学も収録されており、そちらもかなり興味を持って読めた。
本書の内容とはずれるが、自分なりの言葉で考えで、なんとなく当たり前として過ごしてしまっている事象を問い直してみる、しかもできれば何か切り口を自分なりに決めてという行為は、非常に意味があると感じた。
時代を感じさせないという意味も含めて、良書であった。
星ひとつ足りないのは、なにかぐーっと引き込まれて、次のページをめくるのが待てないような感覚がなかったから。
あくまで論文なので、そういったドライな読書になりがちなのも、仕方ないが。。。
衝撃
なんて素晴らしい柔軟性の帯びた
論文なのかと思った。
彼の定義づけが大変面白くまとを
えていることにさらに感激しました。
こんなに勉強になる本なかなかないです。
世界に誇るべき名著
アルビントフラーが、「第三の波」で世界中にセンセーションを巻き起こしたが、そこで述べている内容とほぼ同じようなことが、その30年ほども前に書かれた本書に述べられている。
まだコンピュータも一般的ではない頃に、「心の時代」が来ると予言していた著者には驚かざるを得ない。
またその根拠も、大変ユニークではあるが、ロジックには背筋が通っており、今読み返しても曇りがない。
最近の占いブームや、(悪徳)新興宗教の跋扈なども本書のロジックですべて説明がつくなど、一種の予言書として読むと、面白さが倍増する。
なぜこの時代に本書が英訳されなかったのか、大変残念に思う。
日本人として世界に誇りたい、そんな本である。
