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カスタマーレビュー
おすすめ度:
緊張感ある詳細なレポート
(2008-12-15)
政治、社会、経済など多面的に現代中国を見渡しており、カバーする領域の広さから、一人の人物が書いた事に驚かずにはいられません。また、経済関連のデータや報道記事をまとめるといった表面的な内容ではなく、中国人(市民や有力政治家)の直接の発言が随所に記載されており、政府と市民の考えや心理状況まで理解しようと努めてきた著者の姿勢が表れた生々しい内容です。最終章では中国とアメリカの政府に対して平和的かつ建設的な提言を発しており、戦争や内乱を避けて欲しいと願う気持ちが伝わってきます。しかし、その中の中国側に求める方針転換は忍耐と寛容とリスクを要求するものであり、提言の実現性は低く、将来、中国国内もしくは世界に多大な被害が発生することは避けられないと暗に示しているようにも感じました。緊張感ある優れたレポートです。
傲慢な中国と日本政府の弱さ
(2008-10-19)
靖国・尖閣・食品テロなど日本政府として毅然とした対応ができないのをはがゆく思っておりました。しかしそれはもしかして日本の激しい抗議→ネット上で中国人が火病をおこす。→中国政府のコントロール不能→中国国内混乱→大量難民が沖縄九州上陸?・・・この悪夢の連鎖反応を恐れているのかと思います。
なるほど、なるほど、とうなずきます
(2008-08-05)
・中国共産党指導部が生き残りをかけてエッジの上を歩く今を克明に描いた本。
・著者は元米国務副次官補
(U.S. Deputy Assistant Secretary of State、同書訳では国務次官補)。
・クリントン政権の外交官で対中政策を担当。現カリフォルニア大教授で中国研究者。
ワシントン・ポスト紙やウォールストリート・ジャーナル紙などでは、お馴染みの中国アナライザー、という。
・日本に住んでいても、中国に関する情報は、報道や、駐在員からの報告などで誰しも何らかの形で毎日のように見聞きするものですが、自分なりに知識・情報をいちから再構成するとなると、厄介です。こうしたばらばらな知識を自動的に頭の中で整理整頓してくれる本です。翻訳もこなれた日本語で、私は自分(古河しゅんたろう)のブログで紹介したことがあります。
・著者のシャーク氏が何度も引き合いに出すのが、インターネットの書き込みが、毒々しいナショナリズムに火に油を注ぐという現状。思っていた以上の迫力、おぞましさ。実は、反米と反政府なのに、反日にすり替えられる背景を丹念に追い掛けています。
・毒々しいナショナリズムは、弾みで反体制運動に衣替えする可能性がいつも付きまとう。胡錦濤主席は「古めかしい毛沢東流の思想統制へと統治の核心を逆行させてしまった」のだそうです。
これは本当に驚き
(2008-04-24)
スーザン・シャークはクリントン政権下の対中専門家だったので、
中国一色かと思ったら大間違いでした。この人はまず間違いなく日本で
中国通を自称する政治家よりもはるかに中国を知ってると思います。
特に日本に関するところでは、靖国問題をはじめ、日中関係の根本的な
問題を深く理解しています。中国がいかにマスコミ、教育をコントロールし、
江沢民がいかに反日感情を煽ったか、またどうして中国の指導者はそういうことを
したか、またせざるを得なかったか、完全に見抜いてますし、それを詳述しています。
これは絶対に読む事をお勧めします。そこらの対中専門書よりもはるかに有益です。
「中国外務省と共産党幹部は歴史問題で日本を追求するのは終わりにし、
中国人の日本へ対する世論を変えたがっている。しかしもう遅すぎる。
我々は10年前に、共産党が情報をコントロールできていた時に世論を変えておくべきだった。
しかし、今はもう遅い。我々はもうコントロールすることができない。」と
スーザン・シャークが紹介してる人民解放軍の大佐の言葉が物凄く印象的でした。
絶対におすすめです。
読んでいて頭痛のする必読書
(2008-04-15)
その急速な経済成長(と国家としての増長ぶり)は注目に値する、ということで中国に関する書籍は数多く出版されていますが、この本では徒に不安を煽るようなことなく、アメリカの中国専門家の立場から冷静に中国内部の問題点を分析しています。もっともその冷静な分析をもってしても、日本人の我々には頭のいたい内容なのですが...
なぜ彼らがそうあり続けるか。この理解を深めることなく、隣国の住民として彼らと付き合っていくこと難しい、というのがこの本を読んでの率直な感想です。理解さえあれば解決するほど簡単なものではありませんが、互いに相手への不信感ばかりが増大している現状では、中国と諸外国との関係は悪化の一途をたどるばかりでしょうし。
読むことに楽しさ以外の何かを感じつつも、これほど読ませる本というのもなかなかにないものです。隣の国がいまどのような状況におかれているのか、ぜひともこの本で学んでほしいと思います。
おすすめ度:
緊張感ある詳細なレポート
政治、社会、経済など多面的に現代中国を見渡しており、カバーする領域の広さから、一人の人物が書いた事に驚かずにはいられません。また、経済関連のデータや報道記事をまとめるといった表面的な内容ではなく、中国人(市民や有力政治家)の直接の発言が随所に記載されており、政府と市民の考えや心理状況まで理解しようと努めてきた著者の姿勢が表れた生々しい内容です。最終章では中国とアメリカの政府に対して平和的かつ建設的な提言を発しており、戦争や内乱を避けて欲しいと願う気持ちが伝わってきます。しかし、その中の中国側に求める方針転換は忍耐と寛容とリスクを要求するものであり、提言の実現性は低く、将来、中国国内もしくは世界に多大な被害が発生することは避けられないと暗に示しているようにも感じました。緊張感ある優れたレポートです。
傲慢な中国と日本政府の弱さ
靖国・尖閣・食品テロなど日本政府として毅然とした対応ができないのをはがゆく思っておりました。しかしそれはもしかして日本の激しい抗議→ネット上で中国人が火病をおこす。→中国政府のコントロール不能→中国国内混乱→大量難民が沖縄九州上陸?・・・この悪夢の連鎖反応を恐れているのかと思います。
なるほど、なるほど、とうなずきます
・中国共産党指導部が生き残りをかけてエッジの上を歩く今を克明に描いた本。
・著者は元米国務副次官補
(U.S. Deputy Assistant Secretary of State、同書訳では国務次官補)。
・クリントン政権の外交官で対中政策を担当。現カリフォルニア大教授で中国研究者。
ワシントン・ポスト紙やウォールストリート・ジャーナル紙などでは、お馴染みの中国アナライザー、という。
・日本に住んでいても、中国に関する情報は、報道や、駐在員からの報告などで誰しも何らかの形で毎日のように見聞きするものですが、自分なりに知識・情報をいちから再構成するとなると、厄介です。こうしたばらばらな知識を自動的に頭の中で整理整頓してくれる本です。翻訳もこなれた日本語で、私は自分(古河しゅんたろう)のブログで紹介したことがあります。
・著者のシャーク氏が何度も引き合いに出すのが、インターネットの書き込みが、毒々しいナショナリズムに火に油を注ぐという現状。思っていた以上の迫力、おぞましさ。実は、反米と反政府なのに、反日にすり替えられる背景を丹念に追い掛けています。
・毒々しいナショナリズムは、弾みで反体制運動に衣替えする可能性がいつも付きまとう。胡錦濤主席は「古めかしい毛沢東流の思想統制へと統治の核心を逆行させてしまった」のだそうです。
これは本当に驚き
スーザン・シャークはクリントン政権下の対中専門家だったので、
中国一色かと思ったら大間違いでした。この人はまず間違いなく日本で
中国通を自称する政治家よりもはるかに中国を知ってると思います。
特に日本に関するところでは、靖国問題をはじめ、日中関係の根本的な
問題を深く理解しています。中国がいかにマスコミ、教育をコントロールし、
江沢民がいかに反日感情を煽ったか、またどうして中国の指導者はそういうことを
したか、またせざるを得なかったか、完全に見抜いてますし、それを詳述しています。
これは絶対に読む事をお勧めします。そこらの対中専門書よりもはるかに有益です。
「中国外務省と共産党幹部は歴史問題で日本を追求するのは終わりにし、
中国人の日本へ対する世論を変えたがっている。しかしもう遅すぎる。
我々は10年前に、共産党が情報をコントロールできていた時に世論を変えておくべきだった。
しかし、今はもう遅い。我々はもうコントロールすることができない。」と
スーザン・シャークが紹介してる人民解放軍の大佐の言葉が物凄く印象的でした。
絶対におすすめです。
読んでいて頭痛のする必読書
その急速な経済成長(と国家としての増長ぶり)は注目に値する、ということで中国に関する書籍は数多く出版されていますが、この本では徒に不安を煽るようなことなく、アメリカの中国専門家の立場から冷静に中国内部の問題点を分析しています。もっともその冷静な分析をもってしても、日本人の我々には頭のいたい内容なのですが...
なぜ彼らがそうあり続けるか。この理解を深めることなく、隣国の住民として彼らと付き合っていくこと難しい、というのがこの本を読んでの率直な感想です。理解さえあれば解決するほど簡単なものではありませんが、互いに相手への不信感ばかりが増大している現状では、中国と諸外国との関係は悪化の一途をたどるばかりでしょうし。
読むことに楽しさ以外の何かを感じつつも、これほど読ませる本というのもなかなかにないものです。隣の国がいまどのような状況におかれているのか、ぜひともこの本で学んでほしいと思います。
