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アイテム詳細
カスタマーレビュー
おすすめ度:
「読み終わりたくない」衝動にかられる傑作!!
(2009-01-03)
この短編集は素晴らしい!
私は文章を読むのが激しく遅い。おかげで現代国語の成績が・・・ある友人に相談したところ、「まぁ、まずは黙ってこれを読め」の一言と共にこの本を差し出されました。
短編集でしてね、私は一日に一章読もうと心に決めたわけです。いや、一日一章読むのだって、私的にはかなり大きな目標だったんですよ。なんせ以前、某作者の200頁ほどの小説で一ヶ月かかってますからね、私(つまりは読む気がおこらなかった)。読書におっくうになってたのは、読書に面白さを見出せなかったからなんでしょうね。うんうん。
そんな私がなんと!この本はたったの2日で読み終わってしまった!
まず面白いのはこの死神・千葉(主人公)。何事にもクールで着実にお仕事をこなす(亡くなる予定七日前から一週間その人間を観察し、死ぬ「可」きか、死な「不可」きか、判断して上司に報告する)、しかし音楽大好きで店の試聴コーナーに入り浸り、というおちゃめさも持ち合わせる人物像。
人間ではないので、そういった温かい感情は持っていないのですが、彼の冷静な人間観察が面白い!着眼点が違いますよね。死神の視点からみた人間・・・なんとも滑稽、しかし温かい。さまざまな個性的な登場人物を通して、人間って馬鹿だけど、やっぱりいいもんだよね、なんて思ってしまうような人間模様が各章に丁寧に収められている。
もうひとつ面白い点は、短編集でありながら、時をこえて少しづつ章と章が連鎖しているという、作者が大得意な文章構成でしょうか。この構成は憎い(笑)以前に出てきた登場人物の名前が出てくると無性に嬉しくなるんですよね。
そしてこの本は各章ごとに話の傾向がさまざまなので、絶対に飽きない!(雪山サスペンス・恋愛・ほのぼの・・・)この多様なジャンル全てに適応できる千葉さんも素晴らしい(笑)
騙されたと思って読んでみて下さい。絶対、絶対面白いから!!
何度も読み返したくなる短篇集
(2008-12-17)
主人公は「死神」、名前は千葉。各短編ごとに、それぞれ別の人間の姿になって登場する。
あるときはちょっとガラの悪い中年男、あるときは20台のモデル並のルックスを持った好青年。
情報部から下された命令に従ってターゲットとなる人間を7日間観察し、
「可」−すなわち死ぬことになるのか、それとも「見送り」にするのかを判定するのが彼の仕事。
死神に、人間の心は解らない。人間の世界のことも、解らない。
そんな千葉がただ淡々と"仕事"をこなす背景に、
人間の持つ本来の人間らしさ−優しさや健気さに触れながら、
少しづつ、少しづつだが、微妙に彼の心が変化していく様子が絶妙な加減で描かれており、
読み手の心を捉えてぐいぐいと物語に引き込んでいく。
何度でも読み返したくなる伊坂作品一押しの一冊。
人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ
(2008-12-10)
初出は『オール讀物』2003年12月号から2005年4月号及び『別冊文藝春秋』255号。単行本は2005年6月リリース。伊坂幸太郎の創り出すキャラクタの中でも出色の一人、死神『千葉』がステキだ。
伊坂の手にかかると死神は、
1.CDショップでひたすら音楽を愛し、
2.苗字に街の名前を持って、
3.受け答えが微妙で、
4.素手で触ると気を失わせ、寿命を1年短くする
者となる。この辺の削り込みが良い。
短編6作だがぼくは最後にいくほど好きだ。『旅路を死神』・『死神対老女』の味わいは他の作家では得られない。
ハードボイルド且つコミカル
(2008-12-03)
何処かしら行き当たりばったりで常に読者の予想を裏切ってオリジナルな世界で楽しませて呉れる作者ですが、本作を読むと実に綿密に計算され尽くされていることがよく分かります(当たり前)。
ハードボイルド風のキャラも納得ですが、それが何処かコミカルな味を持ち合わせており、相変わらず設定の妙が冴えてますね。大変読み易くもある佳作です。
幅広い層に支持されることが納得できる作品
(2008-11-21)
設定や物語の進行は、すごく良く書けたライトノベルのような印象。読みやすくて程よく深い。幅広い層に人気があることも納得できた。
第一章を読み終わった後、「どうせ最後はこうなるんでしょ」と思って読み進めていたら、最後には少しだけオマケが用意されていて嬉しくなった。結局殺しているのは主人公なんだけれどねw
すごく文芸しているわけでもないけれど、だからといって力を抜いてしまうような作品でもない。気楽に読んで、少しだけ良い気分にさせてくれる作品だった。
おすすめ度:
「読み終わりたくない」衝動にかられる傑作!!
この短編集は素晴らしい!
私は文章を読むのが激しく遅い。おかげで現代国語の成績が・・・ある友人に相談したところ、「まぁ、まずは黙ってこれを読め」の一言と共にこの本を差し出されました。
短編集でしてね、私は一日に一章読もうと心に決めたわけです。いや、一日一章読むのだって、私的にはかなり大きな目標だったんですよ。なんせ以前、某作者の200頁ほどの小説で一ヶ月かかってますからね、私(つまりは読む気がおこらなかった)。読書におっくうになってたのは、読書に面白さを見出せなかったからなんでしょうね。うんうん。
そんな私がなんと!この本はたったの2日で読み終わってしまった!
まず面白いのはこの死神・千葉(主人公)。何事にもクールで着実にお仕事をこなす(亡くなる予定七日前から一週間その人間を観察し、死ぬ「可」きか、死な「不可」きか、判断して上司に報告する)、しかし音楽大好きで店の試聴コーナーに入り浸り、というおちゃめさも持ち合わせる人物像。
人間ではないので、そういった温かい感情は持っていないのですが、彼の冷静な人間観察が面白い!着眼点が違いますよね。死神の視点からみた人間・・・なんとも滑稽、しかし温かい。さまざまな個性的な登場人物を通して、人間って馬鹿だけど、やっぱりいいもんだよね、なんて思ってしまうような人間模様が各章に丁寧に収められている。
もうひとつ面白い点は、短編集でありながら、時をこえて少しづつ章と章が連鎖しているという、作者が大得意な文章構成でしょうか。この構成は憎い(笑)以前に出てきた登場人物の名前が出てくると無性に嬉しくなるんですよね。
そしてこの本は各章ごとに話の傾向がさまざまなので、絶対に飽きない!(雪山サスペンス・恋愛・ほのぼの・・・)この多様なジャンル全てに適応できる千葉さんも素晴らしい(笑)
騙されたと思って読んでみて下さい。絶対、絶対面白いから!!
何度も読み返したくなる短篇集
主人公は「死神」、名前は千葉。各短編ごとに、それぞれ別の人間の姿になって登場する。
あるときはちょっとガラの悪い中年男、あるときは20台のモデル並のルックスを持った好青年。
情報部から下された命令に従ってターゲットとなる人間を7日間観察し、
「可」−すなわち死ぬことになるのか、それとも「見送り」にするのかを判定するのが彼の仕事。
死神に、人間の心は解らない。人間の世界のことも、解らない。
そんな千葉がただ淡々と"仕事"をこなす背景に、
人間の持つ本来の人間らしさ−優しさや健気さに触れながら、
少しづつ、少しづつだが、微妙に彼の心が変化していく様子が絶妙な加減で描かれており、
読み手の心を捉えてぐいぐいと物語に引き込んでいく。
何度でも読み返したくなる伊坂作品一押しの一冊。
人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ
初出は『オール讀物』2003年12月号から2005年4月号及び『別冊文藝春秋』255号。単行本は2005年6月リリース。伊坂幸太郎の創り出すキャラクタの中でも出色の一人、死神『千葉』がステキだ。
伊坂の手にかかると死神は、
1.CDショップでひたすら音楽を愛し、
2.苗字に街の名前を持って、
3.受け答えが微妙で、
4.素手で触ると気を失わせ、寿命を1年短くする
者となる。この辺の削り込みが良い。
短編6作だがぼくは最後にいくほど好きだ。『旅路を死神』・『死神対老女』の味わいは他の作家では得られない。
ハードボイルド且つコミカル
何処かしら行き当たりばったりで常に読者の予想を裏切ってオリジナルな世界で楽しませて呉れる作者ですが、本作を読むと実に綿密に計算され尽くされていることがよく分かります(当たり前)。
ハードボイルド風のキャラも納得ですが、それが何処かコミカルな味を持ち合わせており、相変わらず設定の妙が冴えてますね。大変読み易くもある佳作です。
幅広い層に支持されることが納得できる作品
設定や物語の進行は、すごく良く書けたライトノベルのような印象。読みやすくて程よく深い。幅広い層に人気があることも納得できた。
第一章を読み終わった後、「どうせ最後はこうなるんでしょ」と思って読み進めていたら、最後には少しだけオマケが用意されていて嬉しくなった。結局殺しているのは主人公なんだけれどねw
すごく文芸しているわけでもないけれど、だからといって力を抜いてしまうような作品でもない。気楽に読んで、少しだけ良い気分にさせてくれる作品だった。
