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カスタマーレビュー
おすすめ度:
分かりやすく、バランスも良い
(2008-08-11)
環境に対する経済学の貢献しうるところということでは、テーマ選択と、アプローチの仕方はナイスかと思う。経済学の要覧というか、経済学史的なアプローチ。コースの定理、ナッシュ均衡、コモンズなどについての解説は語り口も悪くなく分かりやすい。また、ロンボルグを引いてくるなど視点は幅広く両論併記という点で偏りも小さいかなと思う。
気になったのは最後の筆者の提言。筆者のピグー税に対する反論がそのまま当てはまったり、いくらなんでも構想が未成熟過ぎる。
あと、氏のマクロ経済学に対する論理展開は、ちょっと専門的な立場では評価も変わるだろうな、と。対象となる読者層がどうこう思うような点ではなさそうだけど。
ふつーの環境経済学入門書
(2008-03-24)
確かにわかりやすいという点では評価できる。はじめて環境経済学を勉強しようとするなら最初に手に取ってみるといい本かもしれない。ただところどころに書かれている著者個人の思想にはまどわされないようにしたい。生態学者の経済音痴をさとすために書いたらしいが、著者が生態学の基本的な事を正しく理解しているかどうかは甚だ疑わしい。生物濃縮のことを食物連鎖と太字で定義(確かに食物連鎖の結果として生じるものではあるが)されてしまっては経済学者のための生態学なる書が必要だといいたくもなる。
人間は、地球温暖化よりもガソリンの値上げの方に敏感である
(2007-07-27)
毎日のように環境問題がニュースで流れ、コメンテーターが嘆いても、
新聞2面ぶち抜きでCO2削減の啓発広告が載っても、問題が解決に向かっているように見えません。
それは環境問題が良心の問題ではなく、経済と密接に関係しているからだと本書で著者は主張しています。
「コモンズの理論」やケインズ経済学、「ゲーム理論」などの経済学的指標を駆使しながらも、
できるだけ平易な説明で、環境問題の改善がいかに難しいかを科学的に示しています。
経済学の入門書としても、非常に面白い本だと思います。
私はこの本からたくさんの示唆を頂きました。
・国民国家が国民の経済的利益を守るがゆえに、国境をまたぐ環境問題で協調できないのは当然
・経済活動を縮小するのが解決の一番の近道。しかしそれを選択するのは不可能か
本の中にも答えはありません。
ごみの問題をはじめ、現代を生きる上で、環境問題は避けて通れないものとなっています。
本書は「善いことをする」というより上のレベルで環境問題を考えるための端緒を与えてくれると思います。
生態学者のための経済学
(2006-02-07)
「エコロジスト」とは生態学者ばかりではないでしょうが,生態学を志す研究者の中にも,経済学に疎い人が多いのは残念ながら事実です.著者は,このような読者を想定して,環境問題を例に,経済学の考えかたをわかりやすく説明していきます.ピグー税や排出権取引,コモンズの悲劇,コースの定理といった,環境経済学の定番のみならず,公共財や逆選択,独占と完全競争,貨幣の機能,ナッシュ均衡など,さらにはマクロ経済学の「投資=貯蓄」まで,より一般的な経済学の基礎がするりと頭に入る良書です.ただし,チキンゲームを「タカ・ハトゲーム」とした解説だけはいただけませんでした.生物学徒にとって,元祖タカ・ハトゲームは,あくまで進化ゲームです.
経済学的視点
(2006-01-29)
経済学的視点からやさしく環境問題を説明して、経済学がいかに環境問題の理解に有効かを教えてくれます。
環境問題というと、文系の人たちは安易な近代文明批判に陥ってしまいがちですが、それでは環境問題は何にも解決されないということをしっかり認識させてくれます。
そして、高度な経済学の理論的説明をホントに平易な言葉で説明してくれます。
これから経済学部などで環境問題をやりたいと言う人はまず手にとって見てほしい1冊です。
おすすめ度:
分かりやすく、バランスも良い
環境に対する経済学の貢献しうるところということでは、テーマ選択と、アプローチの仕方はナイスかと思う。経済学の要覧というか、経済学史的なアプローチ。コースの定理、ナッシュ均衡、コモンズなどについての解説は語り口も悪くなく分かりやすい。また、ロンボルグを引いてくるなど視点は幅広く両論併記という点で偏りも小さいかなと思う。
気になったのは最後の筆者の提言。筆者のピグー税に対する反論がそのまま当てはまったり、いくらなんでも構想が未成熟過ぎる。
あと、氏のマクロ経済学に対する論理展開は、ちょっと専門的な立場では評価も変わるだろうな、と。対象となる読者層がどうこう思うような点ではなさそうだけど。
ふつーの環境経済学入門書
確かにわかりやすいという点では評価できる。はじめて環境経済学を勉強しようとするなら最初に手に取ってみるといい本かもしれない。ただところどころに書かれている著者個人の思想にはまどわされないようにしたい。生態学者の経済音痴をさとすために書いたらしいが、著者が生態学の基本的な事を正しく理解しているかどうかは甚だ疑わしい。生物濃縮のことを食物連鎖と太字で定義(確かに食物連鎖の結果として生じるものではあるが)されてしまっては経済学者のための生態学なる書が必要だといいたくもなる。
人間は、地球温暖化よりもガソリンの値上げの方に敏感である
毎日のように環境問題がニュースで流れ、コメンテーターが嘆いても、
新聞2面ぶち抜きでCO2削減の啓発広告が載っても、問題が解決に向かっているように見えません。
それは環境問題が良心の問題ではなく、経済と密接に関係しているからだと本書で著者は主張しています。
「コモンズの理論」やケインズ経済学、「ゲーム理論」などの経済学的指標を駆使しながらも、
できるだけ平易な説明で、環境問題の改善がいかに難しいかを科学的に示しています。
経済学の入門書としても、非常に面白い本だと思います。
私はこの本からたくさんの示唆を頂きました。
・国民国家が国民の経済的利益を守るがゆえに、国境をまたぐ環境問題で協調できないのは当然
・経済活動を縮小するのが解決の一番の近道。しかしそれを選択するのは不可能か
本の中にも答えはありません。
ごみの問題をはじめ、現代を生きる上で、環境問題は避けて通れないものとなっています。
本書は「善いことをする」というより上のレベルで環境問題を考えるための端緒を与えてくれると思います。
生態学者のための経済学
「エコロジスト」とは生態学者ばかりではないでしょうが,生態学を志す研究者の中にも,経済学に疎い人が多いのは残念ながら事実です.著者は,このような読者を想定して,環境問題を例に,経済学の考えかたをわかりやすく説明していきます.ピグー税や排出権取引,コモンズの悲劇,コースの定理といった,環境経済学の定番のみならず,公共財や逆選択,独占と完全競争,貨幣の機能,ナッシュ均衡など,さらにはマクロ経済学の「投資=貯蓄」まで,より一般的な経済学の基礎がするりと頭に入る良書です.ただし,チキンゲームを「タカ・ハトゲーム」とした解説だけはいただけませんでした.生物学徒にとって,元祖タカ・ハトゲームは,あくまで進化ゲームです.
経済学的視点
経済学的視点からやさしく環境問題を説明して、経済学がいかに環境問題の理解に有効かを教えてくれます。
環境問題というと、文系の人たちは安易な近代文明批判に陥ってしまいがちですが、それでは環境問題は何にも解決されないということをしっかり認識させてくれます。
そして、高度な経済学の理論的説明をホントに平易な言葉で説明してくれます。
これから経済学部などで環境問題をやりたいと言う人はまず手にとって見てほしい1冊です。
